嬉しかった
風斗からの"好き"はいつでも嬉しい
私だって風斗のこと好き
でもその"好き"は
しぃの"好き"とは違う
「ごめ…」
「謝んな、待つって言っただろ」
心がゆらゆら揺れる
二人の間で。
ううん、もしかしたらしぃの心は
もう私の隣にはないかもしれないけれど。
風斗の優しさが私を惑わす
もう少しで______傾きそう
「そうだね、待ってて」
そう言うと私は風斗の体から離れて
俯きながら笑った
もう少しで涙、止まるから
心の準備が出来るまで、待ってて
「帰ろう」
そして風斗に手をひかれながら
暗い夜道を二人で帰った
風斗は家まで送ってくれて
お母さんとお姉ちゃんを
上手い具合に納得させてくれた
たぶん私一人で帰ってたら
しぃが悪者になってただろう
風斗は、やっぱりすごいね
「じゃあ、また明日」
「風邪引くなよ」
「引かないよ、元気だもん」
「あっそ」
風斗のVサインが好き
暗くてもわかるその笑顔が好き
もしかしたらいつか本当に
そっちにいっちゃうかもしれないね

