ひんやり冷たい缶ジュースは
暑い体にはちょうどよかった
私はそれを首にあてて。
「なんかあったら言えよー。」
「へ?」
風斗らしくない言葉が出てきて
思わず変な返答をしてしまう
とぼけたような言い方は照れ隠しなのか
何なのか私にはよく分からなかった
ただ、心配してくれることだけはわかった
「時雨となんかあったんだろ?」
ドクンと心臓が跳ねる
さっきまで忘れかけてた人物が頭をよぎって
オーバーヒートしそうなくらい私を悩ませる
風斗には何も言ってないのに
実際、しぃとは喧嘩したわけでもないのに
なんでだろう?
私の気持ち、読まれてる気がする
「別に何もないよ」
そう強がる自分が虚しい
私は手のひらで包んだ缶ジュースに視線を落として
強がった。
「泣きそうな面してるくせに」
「してないって」
思い出させないでよ
私はしぃと、友達でいたい
そうだよね?
そう自分に問いかけるのに
"そうだよ"
そうはっきり答える自分がいない
もう、
何がしたいのか分からない

