**青空ドロップ**~君が落としたラブレター〜



ゆらゆら電車に揺られて駅に着いて

それから少し歩いたところに

目的の科学館はあった


扉の近くにあった掲示板には

夏休みの実験教室のお知らせとか

プラネタリウムの広告が貼ってあった



時計の針を見ると…6時10分


「もう入る?」


そう尋ねると時雨は


「先行っててくれる?」


そういった後に

"ちょっと用がある"

とかなんとか言って言葉を濁した

私は頷いて


「席のところにいるね」


席は指定席だから悩む必要もなく

時雨と別れて先に館内に入った

係員さんが案内をしてくれて

自分の席につくと…



家族連れが半分とカップルが半分

そして何故だか知らないけれど

私達の席の周りはカップルが多い


二列前に座ってるカップルは…

横顔だけしか見えないけれど

彼女の方は茶髪のくるくるパーマで

彼氏の方は金髪でピアスしてて

二人とも公共の場なんて気にせず

お互いの頬をつついたり

もはやキス…してたり。

目のやり場に困ってしまう


公共の場なんだから…とは思うものの

なんだか少し羨ましい

あんな積極的でいられて。

私もあんな風になれたら______