暗闇に咲く花SS



「あのねっ、皆が……っ、”綾崎””八神”ってッ」


泣きながら父さんに訴えた。




俺の言葉だけですぐに父さんは分かったようで、「そうか……」と少し悲しそうに言った。




父さんは俺達を抱き上げたまま公園に入って、
ベンチに腰掛けた。








翼「……真、心」


優しく俺達の名前を呼んで、
泣き止むまで頭を撫でてくれた。



















しゃっくりを繰り返しながらも、少しずつ涙が落ち着いてきた。




翼「………二人の名前をどうして”真”と”心”にしたか知ってるか?」


いきなりの質問にびっくりしながらも、
心と俺は首を横に振った。




翼「二人の名前は律が考えたんだ」



父さんは遠くを見ながら、懐かしそうに話し始めた。