「夕陽ちゃん!!」
「かわいー!!」
人見知りをしない二人は、すぐにニコニコと笑顔を見せていた。
律「ほら、二人とも夕陽ちゃんに挨拶して」
「「はーい!!」」
律が優しく言えば、二人とも朝陽の腕の中から出てきた。
「じゃあ、先にボクが言う!!綾崎真(シン)です!!
3歳です!!」
「えっと、真の妹の綾崎心(ココロ)でーす」
元気いっぱいに自己紹介した二人は、嬉しそうに朝陽の妹の傍に駆け寄った。
夕陽「真くんと心ちゃんね。よろしく」
遊び相手が増えた二人は終始ご機嫌で……
お昼寝の後の有り余った元気さで、桐谷兄妹がヘトヘトになるまで遊んでいた。
「元気な奴等だなー」
最近、俺と律だけでは相手できないほどやんちゃで元気な二人。
律「まぁ、良いことでしょ?」
「…………まぁね」
子どもの遊び相手で疲れる。
………そんな幸せな悩みなら大歓迎だ。