暗闇に咲く花SS




律「…ねぇ、翼」


「…ん?」


顔を赤くした律は俺の髪で遊ぶのをやめて、
ジッと俺の目を見る。


長い時間、一緒にいるからこそ分かったこと。

こうやってジッと目を見てくる時は、
律が何か言いたいことがある時だ。



しかもそれはどうやって伝えようか、
必死に考えている時。







律「……」


「…どうした?律?」


律の髪を触りながら優しく問いかける。




























律「…あの、……子ども、できました」


















……………………………………は?


「………えっ、」




俺から目線を外して、小さな声で呟いた律。

言葉の意味を理解すると、
俺は律をギュウッと抱き締めた。














「……ありがとう、律。もう、幸せすぎて何も言えないよ」








そう言うと、
律は俺の腕の中で、 幸せそうに微笑んだ。