烈「でも、白は………」
戸惑うように視線を泳がせる烈。
烈の言いたいことは分かる。
白はあたしが最も嫌いな色。
あの日、絶望を味わった時、あたしを囲んでいた色だ。
「………濁った白は嫌いだよ」
そう言って微笑む。
烈ならその色を濁らせることなどないとあたしは信じている。
烈「……………はい」
あたしの言葉の意図が伝わっただろうか?
凛とした返事が返ってきた。
「さぁ、もう帰ろうか」
隣にいる響と奏を見上げる。
響「……そうだな」
奏「…帰るか……」
二人は倉庫の中の風景を目に焼き付けるように見回して、呟いた。
「じゃあ、ね、」
いつかのように二階から飛び降りる。
響と奏と一緒に下っぱたちが開けた入口への道を歩いていく。
両隣に響と奏がいる。
今まで当たり前だったことが終わろうとしていることに悲しさを覚えながら、この瞬間の景色を見逃すまいと目を開く。

