暗闇に咲く花SS




「律さん……… 」


律さんの温もりに甘えるのは何回目だろう。

泣いてばかりの情けない俺を、
律さんはいつも優しく包み込む。



律「……大丈夫だよ、伊吹」




律さんの腕の中はやっぱり温かくて、
乱れた心が落ち着いていく。















翼「律ー?」


しばらく律さんの胸に顔を埋めていると、
聞きなれた声が律さんを呼んだ。




律「あっ、翼ー」



翼「急にいなくなったからビビった。伊吹、大丈夫か?」


幹部室に入ってきた翼は、
律さんに抱き締められている俺を見て、穏やかな声で言った。



「う、うん。大丈夫、ゴメンね」


どうやらデート中に抜け出してきたらしい律さんから離れる。