「…今度は何があったわけ?」
勝手に俺の部屋でくつろぐ姉貴。
眉間にシワがよってるし、殺気が漏れてるし、
姉貴の機嫌をここまで地に落とす原因はただひとつ。
椿「蒼空がキャバクラ行ってた」
……………あー、何してんだよあの人。
「どうせ、付き合いでだろ?」
一応、学校の理事長をしている蒼空さんは、
教育関係の人やら学校の職員やら、付き合いで呑みにいったりすることも多い。
「……へぇ、付き合いのクセに嬉しそうに女の連絡先とか貰って帰ってくるんだー」
少しだけ微笑んだ姉貴。
……………怖ーよ。
「で?制裁は?」
椿「………正座で3時間放置。ムカついたら放置してこっちに帰ってきた」
はぁ、
何故夫婦喧嘩に巻き込まれなきゃならないんだろうか。
椿「アイツ、あたしのことどうでもいいんじゃないの?」
怒りながらも悲しそうな姉貴。
「………はぁ、それはないから」
ため息をついて携帯を取り出す。
ワンコールで出た相手に、
「…早く来てください」
それだけ言って電話を切った。
返事を聞かずに切ったけど、
どうせすぐにくるだろ。

