━━━━2年半前。
「……ひさしぶりだな」
目の前には懐かしい桜花の倉庫。
引退してからあまり来る機会もなく、
総会に顔を出していたくらいだ。
ゆっくり建物の中に入ると、
俺らの代と変わらず、メンバーが楽しそうに時間を過ごしていた。
「……廉、来たぞー!!!!」
2階の幹部室に向かって叫ぶと、
騒がしかった倉庫内が一瞬で静かになった。
…………あ、下の奴等は俺のことを知らない奴が多いのか…
今更ながらぼんやり思っていると、
幹部室のドアが開いて、1人の男が出てきた。
廉「…お久しぶりです。蒼空さん」
圧倒的なオーラを放つこの男。
桜花13代目総長、”藍”
八神廉
「…………え?」
廉の挨拶が耳に入らないくらい驚いたのは、
廉に抱えられた少女が目に入ったから。

