好きになってもいいですか?

《そして、皆さんは友達を、作って…》

はぁ…校長の話、超どーでもいい…


みんなもだるそうなのに…


「ねぇねぇ!」


隣から声がした


「はい」


「さっき一緒にいたのって、前川くん?」


「え?」


「あぁ!ごめんね。私、中川 夏(なかがわ なつ)
だよ!あなたは?急にごめんね。だって校長の話、つまんないから…」


「えとっ…北条 桜です…よ…よろしくです」


夏「あはっ!敬語じゃなくっていいよ〜!
ところであなた、前川くんのこと好きでしょ」

「えぇっ!!!///」

先生「そこっ!静かに!」


恥ずかし…//

「ごめん…中川さん」


夏「いいよいいよ^_^あと、夏って呼んで!」


「うん!…あと、さっきのなに?」

夏「え?…あぁ!前川くんの話ね」


自分で言っといて忘れるんかーい!


「べっ…別に、好きじゃないよ?」

夏「ふーん…よかったぁ!
私、前川くんのこと好きなの!」

「えっ!!?」

うそっ!?

夏「うっそ〜!!!笑
今、動揺したでしょ!!やっぱり好きなんだ」

この人テンション、たかっっ!



っていうか、「好き」?

この蒼くんへの気持ちは「好き」なのかな?


「ねぇ…夏ちゃん?」

夏「なぁに?」


「ドキッってしたり胸がキュンってなるのは恋なのかなぁ?」


夏「うん!ズバリッ、それは恋よ!」


「そっか…」


夏「でもね私、前川くんと同じ学校だったからわかるんだけど前川くんはね結構、女遊びがひどいって感じだったから、そこは気をつけた方がいいよ。」

女遊び…か


まぁ、モテそうだもんなぁ…

蒼くん…


夏「私もねぇ…前に告ったんだよ」


「えぇ!?夏「声大きいよ」

「ごめん…」


夏「それでね、付き合ったんだけどその次の日、別の女とイチャイチャしてて…」

「うん…」

夏「嘘だと思って聞いたら、「ごめん」だよ?
最低だと私は思ったの。
私は今でもあの笑顔の裏には何かあるって思うけどねっ」

「うん…」


夏「あ…あははっごめんね…
暗い話して…全部、うそだよ!」

「えっ!そうなの?」

夏「うん!そうだよ…あっ!もうすぐ校長の話終わるよ。クラス一緒だし、一緒に教室いこ!」

「うん!」