*東城日和*


「………り……ひ…り……おい、日和、起きろー」

「…んっ………はよー……」


私はまだ頭が起きていない状態で返事をした


「起きろよ、飯作ったから食え。」

「んー……眠い。」


昨日遅くまで起きていたせいで、すっごい眠い。

ほら、起きる、と星夜に言われ、半ば引きずられながらリビングに移動した。

テーブルの上には食パンと目玉焼き、ベーコン、ポトフ、端には醤油とソースとマヨネーズが置いてあった。


「ほら、食わないと死ぬぞ。」

「食べなくても死にはしないよー、けど、美味しそうだから食べる。」


はいはい、と言われながら、私はむしゃむしゃと星夜が作ってくれた朝食を食べた。

目が覚め始めた頃に、私はある事が気になった。


「…今何時?」


そう言うと、星夜は


「11時半」


と、今更何を言っているんだ?と言う顔を向けてきた。


「えっ!?どうしよ、学校に連絡……」

「連絡はした、体調悪くて俺が看病してるって。…日和、昨日の今日で学校行けるか?少しは休憩も必要だ、今日は気晴らしにどっか出掛けよう。」