「ごめんごめん!和人がソース取って来いって、ソース忘れてね?」
「あぁ〜、机の上にあるけど…日和取ったげて」
と言われたので、はいっと渡そうとしたら
「東城!?」
「城乃君!何でここに?」
「えっ、いや、俺はソースを取りに……」
と言いなが、城乃君は目をパチクリさせながら私をじっと見て、
「…メイド?」
と一言言った。
そうだった、私メイド服で城乃君に会ってしまった…
「そっ、そうなの!メイドの子休んじゃったから、代わりに頼まれちゃって……」
と私顔を多分……いや、絶対に真っ赤になりながら言った
「そうなんだ……すごく似合ってるな!俺前半回るから、一番に行くわ」
似合ってる…そう言われてしまった……そんなこと言われたら、やるしかないじゃん!
けど、一番に来てくれるってことに素直に喜んでしまい
「わっ、私も!後半回るから、真っ先に城乃君のとこ行くよ!焼きそばだよね?」
と言ってしまった…
「おう!俺が最高の焼きそば作っといたげるからな!
んじゃまた後で!」
ヒラヒラと手を振りながら、城乃君は教室を出ていってしまった。
「あれだけ言われたらメイドしなきゃね」
と、友達にニヤニヤしながら言われてしまった。
「そっ、そりゃ城乃君と約束しちゃったし、やらなきゃ悪いし…」

