それから学園祭1日前の日までみっちり練習に練習を積み重ね、ついに私達は高校生活2回目の学園祭を迎えることになった……のだが…


「日和お願い!私の一生のお願いだから!」

「でも私…レジ担当………」

「レジなら私達が交替でやるから!お願い!!」


教室についたら「お願い!」の嵐だった。

メイドをする予定の子が熱で休みだと先生から連絡が入り、今になるんだけど…………


「この服にあう子が日和しかいないんだって!……あっ!、なら着るだけ!」

と皆が言うものだから切るだけ着ることになった。


「おぉ!似合ってるよ!可愛いし!」

「そぉ、かな……なんかスカート短くない?胸のところ少し開いてない?」

「全然!それくらい普通だって〜」


本当かなぁ、凄く恥ずかしいんだけど……

アニメで見るようなメイド服で、ヒラヒラした白いレースが沢山ついていて、おまけに白いカチューシャまでさせられた。


流れ的に私がやらなきゃならないよね…

などと1人で恥ずかしだっていたら、ガラッと教室のドアが開いた。

けど私は自分の事でいっぱいで、その事には気付いてなかった。