「ねぇ君!」
「……。」
「ねぇねぇ」
その声と同時に、私の方をトントンとされた
「え、私ですか?」
「うん、ねぇ、もし良かったら俺たちと遊ばない?好きなとこ連れてくからさぁ〜」
そういいながら私の前に現れたのはチャラチャラした男の人だった。耳にピアスが2つづつ付いてあって、ネックレスをしているひと。
「あ、すいません。今人を待ってるんです。」
「それって彼氏だったりする?」
もう一人の男の人が聞いてきた
「いや、そんなんじゃないですけど……とっ友達、です。」
「えっ、友達と?じゃあさぁ、その友達に連絡でも入れて、俺たちと回ろうよ!」
え、何言ってんの?何で私が城乃さんを断って、この人達と回らなきゃいけないの?……ヤダ、少し怖い……
「嫌、です。すいません……」
私はその場から離れようとした、けど…
「おっとっ、どこ行くの?優しくしてる時に聞いといた方が良いよ?」
「離してください!いや、だ……」
嫌だ、怖い。男の人の力だから腕を押してもびくともしない。どうしよう、助けて………城乃さん…

