「涼香ちゃんは泳がないの?」

海から上がってきたたっくんが、あたしに聞く。

「うん。愛恵と違って、体力ないから」

「はは。そっか!」

あたしは海でハシャぐ愛恵を見つめた。

「ねぇ、涼香ちゃん?昴とどう?」

「どうって?」

「いや、アイツ素直じゃないっていうか、なんていうか……」


たっくんは友達思い。

昴とたっくんは親友なんだ。


「上手く、いってる?」

聞きづらそうに、たっくんがあたしに聞いた。

「上手く、いってるのかな??」

ぶっちゃけ、わかんない。

あたしは昴のこと好き。

大好き。

でも、昴がわたしのこと好きなのか……


わかんない。