私の名前は、祖母がつけてくれた。


私が生まれたと聞いた時、庭の桜の木が満開だったらしい。



桜の花言葉は、「精神の美」や、「優美な女性」と言う意味らしく、ちょうどいいと考えたらしく、その場で【桜】となずけられたらしい。



その桜の木の種類は『染井吉野』(ソメイヨシノ)と言う。



染井吉野は淡紅色で、5枚の花弁がついている。


この、染井吉野の好いところは、葉が出る前に咲く花が美しく、つける花も多いところだ。


毎年春に気象庁から発表される『桜前線』は、この染井吉野の開花時期のことを指していて、私はその報道がTVで流れると、その週には母方の祖母の家に行き、次の日には一緒に花見をする。



風で散っていく染井吉野の花弁を「綺麗…。」と思いながらも、やはり何処かで「もったいない」と思っている自分がいる。




ちなみに、私の弟は【皐月】(サツキ)と言い、兄は【紫】(ムラサキ)と言う。


どちらも、春生まれではないのに春の花の名前が使われている。

そしてやっぱりどちらも、祖母につけてもらっている。


祖母は、春の花が好きなのだろうか?



皐月の花は、4月中旬に赤紫色の大輪を咲き始める。


紫の花は、純色の一種で青と赤の間中であり、5月に咲く花だ。






どちらも、紫色に近い色なのに私の花は似ていなく、


皐月の花の色を知ったときは少しばかりガッカリしてしまった。





そんなこと、誰にも言えないけどね…。