軋む自分の心に見て見ぬ振りをして 今日もあいつに笑いかける。 「おはよ、綾斗 -ayato- 」 「…おぅ、遥。行くか…」 あいつ…こと藤浪 綾斗 -fujinami ayato-は僕の隣の家に住む幼馴染だ。 サラサラの黒髪は軽く遊ばせ、高い鼻、切れ長の瞳、薄い唇は均衡のとれた位置にある。 要するにイケメン…で自慢の親友。 そして、まぁわかるだろうけど、僕の好きな人…