眠すぎてまぶたが思うように上がらず半開きの目で綾斗を見ると、何を勘違いしたのか焦りだした。

「おい、悪かったからそんなガン飛ばすなよ、遥!」

そんな目つき悪かったかな…?
どっちにしろ寝不足になったのは綾斗の所為だけどね。

「んー…、別に睨んでないよ。寝不足で目つきが悪いだけ、ぅ…ふぁあ…」

ついつい欠伸が出てしまう。
しょうがないじゃん、眠れなかったんだから…

「そうなのか?あ、ほーんとだ。目の下クマできてる…」

「…気のせいだよ」

「いいからちゃんと寝ろよ。あんま無理すんなって。いいな?」

「…ん。」