「ハハハ…だけどマジに陽菜ちゃんを酔わせたりしたら誰かさんにどやされるからな」
誰かさんって…
「おじさん!」
「おじさんは怖い」
「うん、確かに」
「……」
やっぱりパパのことですか。
「別に酔うほど飲んでるわけじゃないし大丈夫です。それに私だってもう子どもじゃないんだからパパだって」
「そう思ってるのは陽菜ちゃんだけ。おじさんにしたらいまだに小さい頃と変わりないんだから」
「隼人お兄ちゃん!」
そう。
あのパパはいつまで経っても私が成人したなんて思ってない。
お兄ちゃんは放任してたのに私には一々煩い。
『それは貴女が女の子だから心配なのよ』ってママは言うけど、もうちょっと信頼してくれてもいいと思うんだけど。



