「ん、美味い」
「は、隼人お兄ちゃん、わ、私の」
イチゴ…
「ククク…陽菜ちゃんは本当に可愛い」
「……」
またお子様扱いするの?
なんだか腹立たしく悔しく…
「陽菜ちゃん!」
残っていたカクテルを全て飲み干した。
「大丈夫か?そんなに一気に飲んで」
手にしていたグラスを取り上げられ
「大丈夫!さっきも言ったけど私はあのパパの子よ。強いんだって。それにね、隼人お兄ちゃん!もうお子様扱いしないでよね。私は大人なんだから」
「誰もお子様扱いなんかしてないって」
また適当に言うんだから。
隼人お兄ちゃんの顔に顔を近づけて
「だっていつも可愛いって言うじゃない」
「陽菜ちゃん、近い」
何故か私から顔を反らす。
「隼人お兄ちゃん、私が嫌い?嫌いなんだ」
「ち、ちょっと陽菜ちゃん」
「私の顔なんて見たくないんだ」
「……」
「そ、そうだよね。悠ちゃんには妹扱い。そんなお子様な私は大人の隼人お兄ちゃんはめんどくさい子どもだから嫌いなんだ。…ヒック」
わけもなく涙が…
って、私…何を言ってんだろ?
あれ?
口が勝手に言葉を発している。



