「ん?」
「隼人兄ちゃんは私を子ども扱いするけど隼人お兄ちゃんも人のを横取りするなんて子どもみたいじゃない」
隼人お兄ちゃんの手からグラスを奪い返して一口飲む。
「ククク…」
えっ?
隼人お兄ちゃんが私が飲むのを見て顔を伏せて笑っている。
私…なんか変なことした?
「間接キス」
「……」
えっ?
か、間接キス!?
慌ててグラスをテーブルに置いて
「は、は、隼人お兄ちゃん!」
「ククク…ハハハ…陽菜ちゃん口をパクパクさせて酸欠の金魚みたい」
「さ、酸欠の金魚?」
も、もうなんなのよ?
からかうのも限度があるわよ。
椅子から立ち上がり
「帰る」
「ハハハ…ごめんごめん」
手首を掴み引き戻される。
「隼人お兄ちゃん今日はずっとからかってる。そんなに面白い? 私をからかうのが」
テーブルからグラスを掴み



