・・・


「坂神藍歌と坂神凛空の親族です。」


「こちらへどうぞ。」


ガチャ


「無残な姿になっていましたのでお見せできないところは包帯で巻いています。」


「ありがとうございました。」


ガチャ


「藍歌・・・凛空・・・。」


「玲花・・・。」


「龍空、瑠希。どうしよう。まだ、まだ、藍歌にも凛空にも伝えたい事いっぱいあったのに・・・。
これから言っていこうと思ってたのに・・・。」


「一人ずつ伝えていけよ。」


「俺らは出とくね。」


「う、ん。」


ガチャ


「藍歌、凛空。今まで本当にごめんね。


藍歌、藍歌は1番玲花の事分かっててくれたよね。


喧嘩しても藍歌から謝ってきてくれて
藍歌が悪くない時も自分から謝ってきてくれて本当にありがとう。



今日だって喧嘩みたいなんになっちゃったけど拉致られた時助けに来てくれて嬉しかった。



桜欄と戦う時も心配してくれて嬉しかった。



玲花が刺された時、1番に心配してくれたよね。


玲花が目覚めたとき凛空と家に向かってるって言ってたときは少し寂しかった。


でも、もう会えなくなっちゃったんだね。



あの時玲花がもうちょっと早く起きてたら藍歌と凛空を止めることができてたかも知れなかった。


本当にごめんなさい。


それに藍歌の事全然分かってあげられなくてごめんなさい。
藍歌が辛い時話を聞いてあげられなくて
ごめんなさい。


藍歌は玲花にとって



最高のお姉ちゃんだった。



玲花が初めて高校に行った時クラスまで連れてってくれたよね。
そこで藍歌は凄いってまた思ったよ。
年下からも人気があって凄かった。



そんな藍歌を誇りに思うよ。


次は・・・凛空だね。


凛空は玲花にとって初めての妹でとても可愛かった。



今だって幼稚園だしすごく可愛い時だったのに
ねーちゃんのせいで・・・本当にごめんね。




凛空は玲花にとって癒しだったんだ。
藍歌と喧嘩しても凛空は笑顔を絶やさなくて玲花達を仲直りさせてくれた事もあったよね。



なのに、ねーちゃんは何も凛空にしてあげられなかった。
本当にごめんなさい。


天国では怪我しないで大きくなっていってね。

大好きだよ。凛空。



2人とも玲花のせいで本当にごめんなさい。
これからが楽しい時期だったのに
玲花が心配とかかけたからこーゆーことになっちゃったんだよね。



本当に、本当に・・・ごめんなさい。」



ガチャ


「そんなことねーぞ!」


「か、壁!?」


「今までの話聞いたぞ。
悪いのは玲花じゃねぇ。信号無視をしたトラックだ!」


「なっ!」


「だから玲花は悪くねぇ!」


「滲ーっ!」


「おわっ!」


「まだ藍歌としゃべりたかった!
凛空と遊びたかった!
姉妹でショッピングしたかった!
もっと・・・もっともっと。皆で過ごす時間が欲しかったよぉ・・・。」


「辛いよな。」


「なんで?なんで藍歌と凛空は何もしてないのに!寂しいよ。お姉ちゃん。凛空。」


バタッ


「おい!玲花」


「恐らく疲れたんだと思う。傍についていてやって?」


「分かりました。」


ガラッ


「藍歌・・・凛空・・・」


「夢でも出て来る程ショックだったんだな。俺もあったよ。そんな事」


・・・


「っ・・・。あれ?壁!?」


「んぁ?あ、起きたのか?」


「ここどこ?」


「病院の休憩スペース」


「そうだ!藍歌と凛空のお葬式は?」


「今日がお通夜で明日が告別式らしい。」


「ありがとう。」


「おう。」


「ごめんね。ずっと嫌ったりして。」


「別に大丈夫だ。」


「」