「んんー、ふぅ」


思いっきり伸びをして、まだ焦点の合わない目をゆっくり開けた

頭痛いの治ってる!!


上半身をゆっくり起こして時計に目をやると、もうとっくに昼を過ぎている頃だった

授業受けてないし……

――シャッ

カーテンが開いた


「大丈夫か?

具合マシになったか?」

「あ……先生」


「さっき見に来た時は顔色がまだ悪いようだったから

まぁ、たまには休養も大事だからゆっくり休め

今日は授業気にしなくて大丈夫だぞ

学年トップの村市がノートお前の分までとってくれてるから」


「えっ、あ、ありがとうございます」


「大丈夫か?
唇、震えてる

石間は最近無理してるだろ

体調壊さないようにしろよ

程々にな」

「はい……」

唇に手を当ててみると、カタカタと震えていた



無理してるって? なんだろう……


自分ではそういうつもりないのにな……



でも、もう気持ちに整理ついたから大丈夫!!!


咲水のおかげ……

いつも助けてもらってばっかりだからたまには恩返ししたいなぁ