…!

「美味しい!!!!!」


「ワハハ、ほんとに美味しそうに食べるよね、石間さんって

こっちまで、いつもより美味しく感じるよ」

「だって、こんなに高級なお肉食べることないもん~」

今、人気の高級ステーキハンバーグ店でお昼ご飯を食べている

行列が出来て、一時間は必ず待たないといけないと有名なのに、蘇宮君は予約しておいてくれた

私のお父さんは社長の癖して人ごみが嫌いでこういうお客さんが多いところには連れていってもらったことがない

「俺、石間さんみたいな人タイプだよ」

「え?」

タイプってどういう意味だろ?

まぁ、ハンバーグ美味しいからいいや~

「ありがとう、美味しい


すごいよ、ココ予約するの大変だったんじゃない?」

「スルーかよ……」


「へ…?」


私は、蘇宮君のアプローチに全く気づいていないのだった



「ごちそうさまでした」




「今日はありがとう

また学校でね、じゃあね~」


「ま、待って!!!!!!」


私は、足を止めて振り向いた