「よしっ、準備OK」

今日は、蘇宮君と買い物の予定

この前、星真くんの胸の中に入った時の感触があまりに忘れられなくて今も、まだ星真くんに触れた場所が熱い


「わざわざありがと

石間さんみたいなカワイイ子が俺の母さんのプレゼントを選んでくれるなんて嬉しい」

待ち合わせの公園につくと、すでに蘇宮君は来ていた

「ううん

私で力になれるなら、こちらこそ嬉しいよ」

ショッピングモールに着いて、まずはアクセサリーショップを覗いてみる

「わぁー、かわいい~」


私が一番気に入ったのはピンク色の綺麗な石の入ったブレスレット

手に取ってみるとますます自分のモノにしたくなった

おっ…といけない、いけない

今は蘇宮君のお母さんの誕生日プレゼントを選ぶことに集中しないと!!

「うーん、こんなのはどうかな」

「あー、なるほど

でも、ネックレスは仕事の時につけられないからチョットした小さいものの方がいいかもしれない」

なるほど……

難しいな・・・

「こんなの、いいかもしれない

石間さん、どう思う?」

「うわぁー、綺麗

いいと思う!!」

お会計に行った蘇宮君の背中を見ながらベンチに座った

「ふぅ~…」

なかなかこんな大きいショッピングモールを歩き回ることがないのでだいぶ疲れた

「はい、これお礼」

うつむいた顔を上げると、笑って少し細くなった蘇宮君の目と視線が絡まった


蘇宮君が手にぶら下げているのは、二つの袋

「……ぇ?」

「これ、気に入ってたでしょ?」

その中に入っていたのは、私がさっき欲しいと思っていたピンク色の石の入ったブレスレットだった

「嬉しい」


「ふふっ、よかった」


「でも・・・いいの?」

「いいよいいよ、付き合ってもらったお礼」

「ありがとう」