『俺の女』『俺の女』
その言葉が頭の中で何度もリピートする

それってどういう意味なんだろ?

ただ、私を守るための言葉……だよね?






「何されるかわかんねぇんだぞ?

気をつけろよ、全くもう心配ばっかかけやがって」

「…ゴメン」

「……俺こそ、助けるの遅くてごめん」

「ううん、ありがとう

ジュースいただきます」

「大丈夫?」


「うん、めまいがちょっとするかな?

次は、アレに乗ろうよ!」

私が指したのは、メリーゴーランド

「じゃ、行こっか」


「うぁー、回れ回れ~」


すごく楽しくて、時間があっという間に過ぎていった

「お化け屋敷、行かねぇか?」






「ウワァァァン、怖いよォー」

結局入って、長い通路を歩くと生首が落ちてきて井戸から手が出てきて……

「ギャアァァァァ━━━━━━!!!!!!」

星真くんの腕にしがみついて叫び続けるから、痛めた喉が限界に達していた

「ハァハァ、ハァ」

出口に出た時には息が切れていて、喉はますます痛くなっていた

「喉いだい……」

「叫びすぎだって

顔色もだいぶ悪いんじゃ…」

「ハァーハァハァ」

「琉奈、可愛い」


━━━━━━━ポワン


私の顔は、ゆでたタコのように真っ赤になったのであった


「ふはっ」










やっぱり君は、私に優しく微笑んで言ったよね、『バーカ、そんな可愛くなんな』

ちょっとだけ嬉しかったんだ

でも、観覧車でキス出来なかったのがちょっぴり悔しかったのはなぜだろう?