「そんな事言って！！！！
アンタより私の方がバカじゃないし‼」
フッ、黒いオーラを背中に漂わせ、鼻で笑った星真くん
「学年、半分より悪いクセに」
「なっ、何でそれを！！！！！？」
「アホ面してないで早く行こうぜ」
「あっアホ面ー！！！！？」
可愛いとか言った私が“バカ”でしたよ～‼‼‼
「ちょ、ちょっと待って‼
早い」
「お前ヒヨコみてーだな」
「それ、褒めてない‼
けなしてる‼
そしてバカにしてる!!!!!!!!!!!」
「バーカ、これでも褒めてるっつーの」
「……顔、赤い…………」
お互いに、バチッと視線が絡み合い私は顔に血が集まってくるような感覚に襲われた
「んっ、はぅ」
その途端、星真くんが突然近づいてきて唇に熱が帯び始める
強引なキス
酸欠になりかけて、星真くんの胸を叩いた
「ッは、はぁはぁハァハァ」
息が苦しすぎる
「何してくれてんの!!!!!？
最悪!」
「まぁまぁ、俺とキスできたからってそんな興奮するなって」
「興奮なんか１っmmもしてない‼
もういい！！」
何よ！ 人の大事な唇奪っといてあんな軽い言い方
最初のキスくらい……好きな人としたいって誰でも思うでしょ？
それにしても、キスってあんな感じなんだ…
今も唇が熱もっていて、人差し指で触ってみるとまるで自分のものじゃないみたいな……
ありえないけど……星真くんとKiss…しちゃったん、だよね？
信じられない気持ちと嬉しい気持ちとなぜか悲しい気持ちを心の中で複雑に回った
