片道切符




『間もなく□■駅に到着しますー』

電車内にアナウンスが流れた。
私の降りる駅だ。
そして先輩はまだ寝ている。


(あー、何で私は一駅で降りなきゃいけないんだろう。)

わずか5分ほどの時間。
このアナウンスを聞いて毎回、
高校と家との近さを恨む。


徐々にスピードを落とし、電車が止まる。
そしてドアが開いた。
私は一瞬だけ先輩の方を振り返り、
そして降りた。


冬の風が私の心を撫でた。