そして人が降りると 私は急いで電車に乗り、辺りを見回した。 (黒髪…赤のリュック…) 心の中で唱えながら必死に探した。 そしてーー 「あっ。」 思わず小さく声に出してしまった。 黒髪で短髪、赤の少し大きめなリュックに サッカーボールのキーホルダーをつけた男の子。 私の癒しの【先輩】だ。