『ー間もなく4番ホームに電車が参ります。』 駅内に流れる7:23発の電車のアナウンス。 このアナウンスを聞いて、私はいつも気合を いれる。 (…よしっ‼︎) 肩に掛けたスクールバッグの紐を持つ手を ギュッと握りしめ、それから深呼吸。 冬の冷たい空気が体の中に流れ込み、 なんだか少し目が覚めた気がした。 電車が徐々にスピードを落としながら、 私の目の前を過ぎていく。 風で乱された髪を慌てて整える。 これがいつも面倒くさい。