挟まれヒロイン

「ちょ、五月ちゃん!行くってどこに!?!?」


驚く私に五月ちゃんは涼しい顔して


「沙織の王子様に会いに行くに決まってんでしょ?」

なんて。


「ちょっと!何言ってるの!
会いに行くって…
私は図書室から見てるだけでいーの!!」

そんな私の発言なんておかまいなし。

五月ちゃんはずんずん早歩きでグラウンドへと向かう。

「見てるだけでどーすんの!
なんにも始まらないよ?
現代の王子様はおとぎ話みたいに馬になんか乗ってこないんだから!」

こうなったらもう誰も五月ちゃんを止められない…。

私は観念して大人しく五月ちゃんについていくことにした。