挟まれヒロイン

「確かにかっこいいけど、年下はないな〜。」

そう呆れたように五月ちゃんは呟くと、私が読んでいた本を奪って
私の手を取った。


「えっ!ちょっと、五月ちゃん!返して!」

本を取り返そうとするけど
私よりも10センチも高い五月ちゃんの背には私の手は届かない。

「いーじゃん!いーじゃん!
どーせ、この本読んでないんでしょ?」

「そ、そんなこと…」

言い返そうとする私を無視して五月ちゃんは本を本棚に戻す。

「沙織が見てるのは本じゃなくてグラウンドの王子様!

ほら!行くよ!」


そう言うと五月ちゃんは私の手を引っ張って図書室から出た。