「だって、二人じゃ緊張するじゃん?」 「確かに」 「でしょー?」 夫婦みたいな会話がわたしを一人ぼっちにさせている。 (だったら…二人で行けばよかったじゃん?!) 投げやりな言葉を飲み込みながら、笑顔を作る。 悔しい…悔しくてたまらない。 「ってか白城の私服、初めて見た。」 そんなわたしを見て察したのか、永原くんが話しかけてくれた。