彼の『好き』は私、限定。


そしてあっという間だった一年。

同じ学年であるものの、
俺は唯花に会うことはなかった。

唯花に会いたいけど、
本当に唯花か…
俺の好きな唯花か
確かめるのが怖かったんだ。


「唯花ちゃんやっぱ、可愛いよなー…」

にやけ顔で言う雅也に
思わず顔をしかめてしまったのは、
仕方がないよな。

「お前…真面目に本命作れよ。」

「ん~?いーよ、めんどくさいし♪
女の子は遊びが一番っ♪
それより唯花ちゃんやっぱいいよねー」

雅也の
唯花ちゃんと呼んだところをみて、
アイツはゆいじゃなくて
やっぱり唯花なのか…と確信した。


再会したときのドキドキは
俺の初恋の女の子だからか。

そう思うとあの時の再会が嬉しくて
思い出していたら自然と頬が緩んだ。