「あのさ、さっきボールぶつけたの許すからホクロのことはどうか内密にお願いします」

手を合わせてお願いする。

ちょっと上から目線かな?でも私にとってはホ

「…俺こそすみませんでした。」

顔を上げると申し訳なさそうに謝る大基くん。

「じゃあ、誰にも言わないこと!二人だけの秘密ね!」

ん!と小指を差し出す。

「この歳になってやるんですか」

恥ずかしそうに言う大基くん。

「いいの!」

小指を絡めてゆびきりげんまん。
(私が一方的に)

「ゆびきった!」

「先輩って、大人っぽい顔してんのに中身子供ですね」

さっきと同じイタズラな顔。

「うるさい!大基くんだって人見知りなくせに!」

私も笑顔で返した。