見えない。

理科室のとびらの前で


私たち2人は盗み聞きしてた。









「あ、あの、急に呼び出してごめん。」



「全然いいよ。話って何?」


息を呑む。

女の子の口調からして、告白。


「好きです。付き合ってください。」









やっぱりか。


「わかった。いいよ。付き合おう。」








この言葉は期待していなかった。




ひかりを見ると、

ショックが隠せないみたい。





ひかりもきっと同じ気持ち。


そうなるにきまってる。





私たちは急いで教室に戻った