見えない。

昼休みが終わり、

三人で教室に戻る。


また固まっている女子たちを見つけた。


その女子たちは、
こちらをガン見した後何やらコソコソ話始めた。

正直、寒気がした。

私はその態度を見た後、自分の席に戻った。

私は廊下側の一番後ろの席。

その隣にひかり、

更に隣には諒太がいた。


諒太とひかりは次の教科の準備をする。

諒太は何やら不思議な行動をした。

教科書を出したかと思えば、


机の中身を片方ずつ確認していた。


そこで一つの折りたたまれた、
紙切れを取り出した。


プリントなかったはずだよね。

あれは、なんなんだろう。

先生の存在に気付かず、その紙を見つめていた。


「きりーつ、きょーつけーれー」
と日直が号令をかける。


「前回は……」
先生が授業を始める。


諒太はノートを開き、

その紙を広げた。


諒太は目を丸くしていた。

その後、すぐに折りたたんで


制服の胸ポケットにいれた。

あの紙には一体どんな内容が書かれていたのだろう。