門の前までいくと、待ちくたびれた顔をした蓮がいた。
「やっと終わったか。」
「蓮、おまたせ。」
「待たせすぎ。待ちすぎて、おじいちゃんになるかと思った。」
「そんなちょっとの時間でおじいちゃんになるわけないじゃんー!」
私達は、クレープ屋さんまで他愛もない話をしながら歩いた。
クレープ屋に着くと蓮は
「今日は俺のおごりだから、何買ってもいいぞ!」
と、偉そうに胸を張った。
「んー、じゃあこれにしよっかな〜。すみません、これください。」
「かしこまりました。」
「げ、それ店で一番高いやつじゃん。」
「何でもいいって言ったの蓮でしょ〜!この際だからいつもは高くて買わないやつ買っとかないと!」
「おまえ、ほんとに躊躇しないのな。」