君が笑うとき

「これが、今塗り途中の絵」


麻由は自分のイスらしきものに座り、彼女の目の前にあった絵を触った。


まだ全然塗られていなくて、何だか分からない。


「何これ?」


俺はその絵を見ながら言った。


「人間」


麻由が絵の具をていねいに混ぜながら言う。


「…誰?」


「教えない~」


そう笑って、麻由は絵を塗り始めた。


「そーいえば…お前の親は?」


俺はキョロキョロまわりを見て警戒する。


もし麻由の親にこんなところ見られたら、絶対勘違いされるだろう


そんな俺に麻由はクスリと笑って言った。