君が笑うとき

「今、絵描いてるからここの部屋でもいい?」


麻由は、画材をどけて、イスをひっぱりだしてきた。


ガタガタといろいろな物が崩れおちる…。


ここの部屋!?


…まあ俺の用事はネックレス渡すだけだし、いっか…


俺は麻由が持ってきたイスに座り、部屋を見る。


額にたくさんの絵が飾ってあって、すぐにそれは麻由の絵だと分かった。


その絵の中に油絵もあり、俺はつぶやいた。


「すげぇ。油絵も描いてるんだ?」


「うん。でも、油絵はあんまり好きじゃないから水彩が多いけどね」


そう言いながら、麻由はパレットに赤や黒や緑を出して絵筆で水を混ぜている。