君が笑うとき

そんなこと考えている俺に翔太はハァハァ息をきらしながら言った。


「コウちゃんっ…ひでえな~…。ちょっと…くらい優しくしてやったって…」


「悪ぃ翔太。俺、先帰るわ」


俺はもう呼吸は整っていた。


カバンを持ち、立ち上がる。


「あれま、まだ授業すら始まってないよ!」


「ごめんー。また気が向いたら学校行くわ。じゃあな翔太」


もう行く気などない。


俺は呆れている翔太をおいて、俺は校舎を出た。


校舎の外は開放感に溢れていて気持ちがよかった。


「はあ…」


俺は一息ため息をつき、そこらへんをゆっくり歩いた。