「お前キモ!最近オヤジくさくなったし」


「いや違うね。女の子の足を見たいっていうのは、男の本能なの!分かる?」


「ごめん、まじ引くー」


「はあ~?お前ってホントつまんねえ奴!」


翔太は軽く舌を出して笑うと言った。


「あ~。幸介はいいよなあ。モテて」


「お前、いきなり意味分かんねえよ~。だってお前、前付き合ってた奴いたじゃん」


「それがさあ…そいつ、ほかの男ともヤりまくっててぇ。…もうやだなあ~」


「まあ、よくあることじゃん」


「お前―!他人事だと思って~」




…翔太といる時が一番安心できた。




一応学校に行くが、授業中は遊びに行くか寝る、そしてみんなより一段と速い下校。


それが俺たちの日課だった。


学校に行くときはいつもの情報交換。


「あの先輩が女とヤりすぎて腰痛めた」


とか


「〇〇町で乱闘が起きた」


とか


「女が欲しい」


とか…。


ネタは尽きなかった。


尽きないから、すぐに学校に着いてしまうっていうのは憂鬱だけど