君が笑うとき

「幸介!大丈夫か?」


翔太が心配そうに俺の背中をさする。


やっぱ持つべきものは友だな~…。


そんなのんきなことを考えて横を見ると、そこには横たわっている髪の長い女の人。


やば…


完璧忘れてた。


しかもぶつかったのは女の人…


「おい!大丈夫か!?」


俺は不安になり、ぶつかった女の人を起こした。


通常なら、ここで女の人を起こして、あやまって終わるはずだろう。


でも今の状況ではそんなこと絶対できない…




そこにいたのは紛れもない変な「アイツ」だったから。