君が笑うとき

150cmの麻由じゃ、明らかにとれない高さにある。


それでも一生懸命とろうとしている麻由を不覚にも愛おしく感じてしまった。


「俺が…とるよ」


俺は手で麻由をどかし、懸命に棚の上の画材をとろうとした。


…180cmある俺でさえ、高すぎてうまくとれない。


さらに手を伸ばすと、画材らしきものが手にあたった。


それを勢いよく引っ張り、とろうとしたそのとき…



ガタガタガタッ!



画材と一緒に大きな荷物がたくさん落ちてきた。


一瞬だからあまり覚えていないけど、俺は無意識に麻由をかばっていた。


そして俺たちは床に倒れこむ。


まるで、漫画みたいな展開だった…。