君が笑うとき

ゴスッ――と先輩の拳が俺の顔に当たった。


俺は殴られた勢いで壁にぶつかる。


何が起こったのか分からず、状況がのみこめない


「っ…!!!」


頭を打ったのか、痛くて声が出なかった。


…こんな痛み初めてだった。


「お前に…お前なんかに麻由を渡すかよ!」


意味が分からなかった。


先輩は目を見開き、息が荒々しかった。


そのあとも俺は先輩に殴られ、蹴られ続けた。


痛い


痛いっ…


どうして?


先輩…っ!


「なんでお前なんだよ…。お前だって遊びまくってた奴じゃねえかよ…っ」


「ゲホッ…」


「お前なんかっ…いなければよかったのに…!!」



…――お前さえいなければよかったのに…


慎の言葉が、先輩の言葉と重なる。