君が笑うとき

すると莉加のほうから沈黙を断ち切った。


「幸介、もう気にしないで。あたしは大丈夫だよ」


「でも…」


俺は口ごもってしまった。


「あたしね、あの後からちゃんとそういうこと意識するようになれてよかった。
体に影響はなかったし」


「うん…」


「…じゃあ、あたし帰るね」


そう言って、莉加は静かに帰って行った。


その後姿を見えなくなるまで俺はずっと見ていた。


すると麻由がタイミングよく目を覚ました。


「んー…?」


相変わらず寝ぼけてポケーっとしている。