君が笑うとき

「莉加…か?」


目の前にいたのは元カノの小川莉加だった。


俺と莉加は中学生のとき付き合っていた。


しかし、俺のSEXへの好奇心で莉加に望まない妊娠をさせ、中絶させてしまっていた。


幸い体に影響はなかったらしいけど、彼女には深い傷を負わせてしまったと思う。


「…久しぶりだね、幸介。元気にしてた?」


「あぁ、なんとか。…莉加は?」


「うん…。元気にしてたよ。で、その子は?」


莉加の視線が俺の腕の中にいる麻由にうつる。


「え…こいつ?…俺の妹みたいなもん」


「彼女じゃないの?」


「…うん」


本当は彼女だって言いたかった。


そしてしばらく沈黙が続いた。


何を話せばいいか分からなかったんだ。



―――どうしても過去を思い出してしまって…