王子なカノジョと姫なカレ



「ああ、悪いな。サンキュ」


彼はグラスにさしておいたストローの存在を無視したまま、直に口をつけて美味しそうにジュースを飲み干した。


「母さんが目覚めたのは3日後だった。
目が覚めてくれて、ほっとした。

けど、母さんは…
俺の知ってる母さんじゃなかった」


眉を下げて、俯いたままこちらを見ようとせずに静かな声で呟いた。


「どういうこと?」