王子なカノジョと姫なカレ



先程までの緊張や恐怖感は何処へやら、
今度はそれが苛立ちへと変わっていた。



「なぁ」


「んぁ!?」



突然声をかけられて、眉間に皺を寄せたままチラリと見ると拓斗は肩を竦めた。


「おーおー、そんなんじゃいつまでも嫁にいけねぇーぞ」



「余計なお世話っ」



つい昔のように話してしまい、それに気づいた時、拓斗の表情は柔らかくなっていた